ぼくの活動目的である、「平和・公正な世界」を実現するためには、
「お互いを知り合おうとする心を持つ人が増えること、つながること」
が必要であると思っています。
近年、
「多様性を知ろう!」
という言葉を聞くことが多くなりました。
YouTubeやブログなどでもいろんな動画や情報がアップされています。
例えば、
「目が見えない人は、普段こんなふうに生活を送っているんだな」
「バスに乗る時、周りの人が見えず、知らない間に順番を抜かしてしまって怒られることもあるんだな」
ということがわかったりもします。
「こういうふうな状況で困ることがあるんだな」という情報を知っていると、街中でそういうシーンに遭遇した時に声かけや、サポートをしやすくもなると思うんです。
ただ、動画やブログって「検索」されないと、なかなか見てもらえないですよね。検索するためには前提としてそのテーマについての「興味・関心」を持っていないと難しいです。
目が見えない友人ができたり、学校の課題やレポートで「目が見えない人の生活」について調べる機会とかない限り、なかなか難しいと思うんです。
そんな状況なのですが、日本には素晴らしい「漫画・コミック」の文化があります。
ぼく自身も、幼少期に脳性まひを発症して車椅子生活を送っていましたが、中学生の頃にドラゴンボールにハマり、孫悟空の考え方に影響され、筋トレやボクシングに励みました。
今では立つことも、歩くことも、走ることもできます。何時間もヴァイオリンを立って演奏することもできます。
多様性を知ることと、漫画の力についてお話させてください。
人は「知る」と優しくなれる
9月10日に大阪の堺市で行われた講演会に「演奏&トーク」で出演させていただきました。
この講演会のテーマが「いじめ・不登校と親の課題」で、教育学者の高橋史朗先生が、
「子どもを変えたければ、まず親が自ら変わること」
「目標を持って生きる」
「逆境・ピンチを楽しむ力」
が大事だとお話されていました。
素晴らしいお話で、
「わかる!その通りだ!」
と思って拝聴していました。
ただ、一人で踏み出したり、変わることってすごく難しいと思うんです。ぼくの場合、孫悟空の影響で「まだやれる」と思えてたり前に進む力をもらえていました。これはぼくだけに限らないはずです。
子どもにとって、漫画とその登場人物は大きなキッカケとなり、
「スポーツや習い事を始めた」
ということは少なくありません。人生を変える力となっています。
なので、あたらしい世界を知るには、
「漫画」→「テーマ」
というポップな流れがとても大事だと思っています。
実は、ぼく自身の幼少期からの障がいと、小学生のいじめを受けた経験と、ヴァイオリニストになるまでのお話を描いてくださった「水晶の響(ひびき)」という漫画があります。
先月のある日のことです。
ぼくの活動を応援してくださっているあるお父さんが、この「水晶の響」を家のリビングに置いていたら、たまたま小学生の娘さんお二人が夢中で読んでくれていたそうです。
(娘さんの感想)
「障がいやいじめの問題について、興味を持った」
「困っていたら助けられる自分でいたい」
「水晶さんの演奏を見てみたい」
という感想を言ってくださっていたそうです。
ぼく自身のことを知っていただいたこともですが、「障がい」や「いじめ」というテーマについて知っていただけたこともとても嬉しく思いました。
この感想を伝えていただき、漫画の力を実感するとともに、「障がい」「いじめ」「不登校」の経験をしてきた自分だからこそ伝えられることがあると再認識しました!
ただ、「水晶の響」は絶版していまして、現在購入いただけない状況です。
学校訪問をさせていただく機会も増え、
「図書室に置きたいのに買えない」
「子どもたちに読んでもらいたい」
「漫画があると式町さんのことを理解してもらいやすい」
というお問い合わせもいただいています。
寄贈させていただきたいので、出版社である講談社に増刷を依頼したところ、4巻1500冊ずつでないと増刷の対応ができないとご回答いただきました。
とても大きな金額が必要ですが、コミックを通して
・「多様性」について考えてもらいたい
・「お互いを知り合おうとする心を持つ人が増えること、つながり」を増やしたい
という想いから、9月11日から10月16日までの35日間クラウドファンディングに挑戦することにしました!
プロジェクトページを公開していますので、想いを読んでいただけると嬉しいです!
よろしくお願いします!
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式町水晶
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